外国人が日本で美容師免許を取得して働くには?制度や働き方を徹底解説

2025.12.17 | 進路選び

グローバル化が進む中、日本の美容業界でも外国人美容師の活躍が注目されています。しかし、日本で美容師として働くためには、免許取得やビザの問題など、クリアすべき条件が多くあります。

この記事では、外国人が日本で美容師免許を取得し、実際に働くための条件や働き方、さらに成功するためのポイントをわかりやすく解説します。

外国人でも日本で美容師免許は取得できる?

結論から言えば、外国籍でも日本で美容師免許は取得できます。大事なのは国籍ではなく、どこで学び、必要な課程を修了しているかです。日本の法律で決められた条件をクリアすれば、誰でもチャンスがあります。

美容師国家試験の受験資格と必要な条件

美容師免許は、国家試験に合格した人だけが取得できます。そして、この試験を受けるには美容師養成施設(美容専門学校など)を卒業していることが条件です。

美容師はカットやパーマだけでなく、薬剤を扱ったカラーや衛生管理など、安全に施術を行うための知識と技術が求められます。そのため、厚生労働大臣または都道府県知事が指定した美容専門学校で、2年以上学ぶ必要があります。

授業内容はカットやシャンプーだけでなく、接客マナーや美容に関する法律まで幅広く学びます。独学では受験資格は得られないため、まずは入学できる学校を探すことがスタートラインです。

留学生が免許を取得する一般的な流れ

留学生も日本人とほぼ同じ流れで免許を取得しますが、在留資格日本語力の準備がポイントになります。授業は基本的に日本語で行われるため、日本語能力試験(JLPT)でN2程度あると安心です。

留学生の一般的なステップは以下の通りです。

1.日本語を学ぶ
2.美容師養成施設(美容専門学校など)に入学(2年以上)
3.国家試験を受ける
4.育成機関(美容室など)から採用される
5.育成機関(美容室など)が自治体の認定を得る
6.美容専門学校を卒業する
7.国家試験に合格し、免許を取得する
8.在留資格を「特定活動」に変更する

日本で美容師になるには、ハサミのテクニックを学ぶだけじゃなく、日本語の勉強やビザの準備も同時に進めないといけません。

日本で働くために必要な在留資格と制度

日本で美容師として働くには、免許だけでなく「在留資格(ビザ)」が必要です。これがないと、たとえ国家試験に合格しても美容室で働くことはできません。

在留資格にはいくつか種類がありますが、多くは日本で働くことができません。しかし現在は、美容師の外国人受け入れを後押しするための特別な制度もあり、以前よりチャンスが広がっています。

就労可能な在留資格(ビザ)の種類

外国人が日本で美容師として働ける在留資格には、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者などの「身分・地位」に基づく在留資格があります。これらは職種の制限がないため、美容師として自由に働けます。

以前は、このような身分系の在留資格を持つ人しか美容師として働くことはできませんでした。しかし、2021年「外国人美容師育成事業」によって状況が変わります。

特定の条件を満たせば、日本の専門学校で学び免許を取得した外国人留学生も、美容師として働ける特別な在留資格(特定美容活動)を得られるようになったのです。これにより、美容業界で働ける外国人の幅は大きく広がりました。

また、留学ビザや家族滞在ビザを持っている場合でも、「資格外活動許可」を取れば美容室でアルバイトは可能です。ただし、週28時間までといった労働時間の上限や、仕事内容がアシスタントなど補助業務に限られるといった条件があります。

外国人美容師育成事業とは?

外国人美容師育成事業は、2021年に決まった制度です。日本の専門学校で美容師免許を取得した外国人留学生などが、一定の条件のもとで日本の美容室で働けるようにする仕組みです。

国や自治体から受け入れを認められた美容室で働きながら、日本式のカットやカラー、接客マナーなどを学びます。期間は最長5年間で、現場経験を通して確かな技術を身につけられます。

特定美容活動制度のポイント

特定美容活動制度を利用して働ける地域は、2025年7月現在、東京都に限られています。利用するには、次の条件をクリアする必要があります。

・美容師免許(取得見込みも可)
日本語能力試験N2以上
成績や素行の良さ
満18歳以上であること
日本の技術や知識の発信

この制度を利用すれば、日本で学んだ技術を活かしながら現場経験を積み、将来の独立や海外での活躍につなげられます。

外国人美容師として働くメリットと課題

外国人美容師として日本で働くメリットと課題、そして課題の解決方法を解説します。

メリット:日本の技術習得・接客マナー・高い評価

日本の美容業界は、細やかな技術やおもてなしの接客で世界的にも高く評価されています。外国人美容師として働くことで、最先端のカットやカラーの技術だけでなく、お客様一人ひとりに寄り添う接客マナーも学べます。

さらに、日本での経験は海外でも大きな武器になります。母国に戻ってサロンを開く、海外で日本式サービスを広めるなど、キャリアの可能性が広がります。

日本で積んだ実績は、履歴書だけでなく“自分の腕前”を証明する大きな財産になります。

課題:地域制限・ビザ更新・日本語力

働くうえでいくつかの課題もあります。まず、特定美容活動制度は現在、東京都など一部地域に限定されています。そのため、希望する場所で働けない場合もあります。

また、ビザには期限があり、定期的な更新や条件の確認が必要です。勤務先や仕事内容が変わる場合は、ビザの変更申請が必要になることもあります。

日本語力も重要なポイントです。お客様の希望を正確に理解するためには、会話だけでなく美容用語や微妙なニュアンスを理解する力が求められます。

課題の解決方法(日本語学習・ネットワーク作り)

課題を乗り越えるためには、まず日本語学習を継続することが大切です。学校の授業や参考書だけでなく、美容室での会話や業界誌など、実践的な場で日本語を使うことで自然に身につきます。

また、美容師仲間や業界関係者とのネットワーク作りも有効です。

先輩美容師や同じ国出身の仲間から在留資格更新や仕事の情報をもらえるだけでなく、仕事のチャンスが広がるきっかけにもなります。業界イベントやセミナーに参加することで、最新の技術やトレンドも学べます。

美容師専門学校選びのポイント

日本で美容師免許を取るためには、美容師養成課程がある専門学校に通うことが必要です。ここでは、外国人が学校を選ぶときに注目してほしいポイントを解説します。

国家試験対策の充実度

美容師免許を取るためには、国家試験の合格が絶対条件です。そのため、過去の合格率試験対策のカリキュラムは必ず確認しましょう。

模擬試験や個別指導がある学校は、自分の弱点を早めに克服しやすくなります。また、試験に必要な実技や筆記の授業がバランスよく組み込まれているかも重要なポイントです。

日本語サポートの有無

授業は基本的に日本語で行われるため、日本語が苦手だと内容を理解するのが難しくなります。外国人留学生向けに日本語授業の追加英語・中国語でのサポートがある学校なら、学びやすさが大きく変わります。

特に専門用語や接客で使うフレーズは、日本語学習と同時に習得できる環境が望ましいです。

生活サポート体制

初めて日本で生活する留学生にとって、住まいや医療のサポートは安心材料になります。学生寮があれば通学や生活の負担が軽くなり、医療体制が整っていれば、体調を崩したときも安心です。

また、アルバイト紹介生活相談など、授業以外の面でも手厚く支援してくれる学校は心強い存在です。

学費のサポート制度

特待生制度奨学金制度は、経済的な負担を軽減してくれます。学費のサポート内容や応募条件は学校によって異なるため、事前によく確認しておきましょう。成績や出席率が条件になる場合も多いため、入学後の努力も大切です。

こうした条件を満たし、外国人学生が安心して学べる環境が整っている学校の一つが、東京ベルエポック美容専門学校です。英語・中国語スタッフが常駐し、国家試験対策も万全。生活面では寮や医療体制、さらに特待生制度での学費サポートも充実しています。

日本で美容師になる夢、叶えよう!

外国人が日本で美容師になる道は、以前に比べて確実に広がっています。国家試験の受験資格を得るためには、美容師養成施設(美容専門学校など)での学びや実習が必要ですが、免許を取得すれば日本のサロンで本格的に活躍することが可能です。

2021年に決まった「外国人美容師育成事業」の特定美容活動制度により、外国人美容師の受け入れはますます進んでいます。

域制限やビザ、日本語力などの課題はありますが、日本で得られる技術・接客・経験は大きな財産となり、母国や世界で活躍するための強い武器になります。

日本での挑戦を本気で考えるなら、東京ベルエポック美容専門学校のように多言語対応や国家試験対策が整った学校が心強い味方になります。夢に向かって一歩踏み出す環境は、必ずあなたの成長を後押ししてくれるはずです。

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