日本で美容師として働ける「特定美容活動」とは?制度の内容を解説
2025.09.08 | NEWS
外国人留学生が日本で美容師として働ける機会を広げた「特定美容活動」制度。日本で学んだ美容の知識や技術を実際のヘアサロンで活かすことができ、日本式の接客マナーや文化も身につけられるのが魅力です。
この記事では「特定美容活動」の内容から、おすすめの美容専門学校の選び方までを解説します。
目次
特定美容活動とは?制度の概要
「特定美容活動」は、日本の美容専門学校を卒業し、美容師免許を取得した外国人留学生が、日本のヘアサロンで最大5年間、実際に働きながら経験を積める制度です。
これまでは、たとえ日本で美容師免許を取っても、就労ビザがないために帰国せざるを得ないケースがありました。しかしこの制度により、「特定活動」のビザを取得すれば、日本で働けるようになりました。
ただし、制度を活用して働ける地域は、2025年7月現在、東京都に限られています。
東京都は、制度の運用に必要な「監理実施機関」を設置し、外国人美容師の受け入れを全国に先駆けて開始しました。
他の国家戦略特区(大阪府・兵庫県など)も制度上は対象地域ですが、現時点でビザによる就労が実現しているのは東京都のみとなっています。
特定美容活動の目的と背景
この制度の目的は、日本で美容師免許を取った外国人留学生が、日本のヘアサロンで実際に働き、その経験を将来母国で活かしてもらうことにあります。
たとえば、日本で学んだカットやカラー、接客のスキルを母国に持ち帰って広めることで、日本の美容技術やサービスのレベルを海外に紹介できます。
日本の美容製品が海外で売れたり、日本に観光で来たお客様へのサービスが向上したりする効果も期待されています。
特定美容活動ではどんなことができる?
特定美容活動では、実践的な業務を幅広く経験できます。
実際にできる業務は、次のとおりです。
・シャンプー
・カット
・トリートメント
・ブロー
・セット・アイロン
・ヘアカラー
・パーマ・縮毛矯正
・ヘッドスパ
・まつげエクステ
・ネイルケア
・エステティック(フェイシャル・ボディ)
・着物の着付け
・メイクアップ
・洋装ブライダル対応
・出張美容(高齢者施設や自宅訪問など)
・美容室の経営や管理に関する業務
・その他、地域の自治体が必要と認める業務
・上記に関連する付随業務(受付・清掃・洗濯・商品販売など)
お客様対応から技術、経営面まで幅広く学べるので、将来自分のヘアサロンを持ちたいと考えている人にとっても大きなステップとなります。
特定美容活動の対象者や条件
この制度を利用するためには、いくつかの条件があります。
本人だけでなく、受け入れるヘアサロンや関係機関も、決められたルールや条件を守ることが求められています。
留学生側の条件
外国人留学生として「特定美容活動」に参加するためには、以下のような条件をクリアする必要があります。
・美容専門学校で必要な知識及び技能を修得していること
・日本語能力試験N2相当以上:日常的な場面で使われる日本語の理解
・18歳以上で素行が良いこと:過去に重大な違反がないこと
・美容師免許を取得している(取得する見込みがある)こと など
ヘアサロン側の条件
この制度に参加できるヘアサロンも、以下のような条件を満たす必要があります。
・特区内にあるヘアサロンであること
・管理美容師を配置していること
・健全かつ安定的な経営状況であると認められること など
1店舗につき外国人美容師の育成は最大3名までです。
そのほかにも詳細な条件や申請手続きの流れがあります。詳しくは内閣府:外国人美容師育成事業のサイトをご確認ください。
留学生にぴったり!美容専門学校の選び方
「日本で美容の仕事がしたい!」そんな夢を持っているみなさんにとって、どの美容専門学校に通うかはとても大切な選択です。
学校を選ぶときは、学びやすさ・サポート体制・将来の仕事につながるチャンスなど、いろいろなポイントを見ていくことが大事です。
ここでは、特に注目してほしい3つのポイントを紹介します!
サポートが充実しているかどうか
まずは、「安心して学校生活を送れるか」が一番大事です。
初めての日本での生活、そして慣れない言葉や授業にとまどうことも多いでしょう。そんなとき、英語や中国語が話せるスタッフがいる学校なら、困ったときにすぐ相談できます。
たとえば、こんなサポートがあると安心です。
・入学前の手続きや住まい探しのサポート
・ビザの更新に関するアドバイス
・授業でわからないことのフォロー
・将来の就職についての相談 など
サポート体制が整っている学校は、多様な学生を受け入れている証拠でもあります。
「特区」にあるか、現場とのつながりがあるか
特定美容活動を使えば、外国人でも美容師として日本で働きやすくなります。
ただし、この制度が使えるのは「国家戦略特区」という一部の地域だけです。そのため、そのエリアにある美容学校や、ヘアサロンとしっかり連携している学校を選ぶと、卒業後に日本で就職しやすくなります。
さらに、次のような学校なら、現場の経験も積めて実力がアップします!
・ヘアサロンでのインターンができる
・実際のお客様を相手にした授業がある
・現役の美容師と一緒に学べるカリキュラムがある
「学びながら働く力をつける」ことが、将来にぐっと近づくコツです。
国家試験に向けた対策がしっかりしているか
美容師になるためには、国家試験に合格することが必要です。
だからこそ、国家試験の合格率が高い学校は、それだけしっかりした教育をしているということ。特に、試験に向けた特別な授業や、個別サポートがある学校は安心です。
学校のウェブサイトやパンフレットには、「国家試験合格率」や「卒業生の進路」などの情報が載っていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
特定美容活動制度を活用して夢を実現しよう!
「特定美容活動」制度は、日本で美容師を目指す外国人留学生にとって、夢を実現できる大きなチャンスです。
最大5年間、日本の美容室で働きながら実務経験を積めるこの制度を活用すれば、技術だけでなく、日本の接客や文化も身につけることができます。
美容師免許を取得するには、入学する美容専門学校選びもとても重要です。東京ベルエポック美容専門学校は、
・多言語サポート(英語・中国語スタッフ常駐)
・国家試験対策もばっちり
・生活面でも安心な寮・医療体制あり
・特待生制度で学費のサポートも充実
と、理想的な環境が整った学校です。
東京ベルエポック美容専門学校の公式サイトでは、English、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語での案内を行っています。
日本で美容師になるという夢をしっかりカタチにしたいなら、東京ベルエポック美容専門学校はとても心強い味方になってくれるはずです。
サポート体制、学びの内容、そして将来の選択肢までトータルで整った環境で、夢に向かって一歩を踏み出しましょう!
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