美容専門学校の学費ガイド|費用の目安やサポート制度を徹底解説!

2025.06.09 | 進路選び AO入試

美容師やメイクアップアーティスト、ネイリストなど、美容のプロを目指すには、美容専門学校への進学が一般的です。

しかし気になるのは「学費」。進学にかかるお金について、事前にしっかりと情報を集めておくことが大切です。

この記事では、美容専門学校の学費の目安や内訳、さらに学費を抑える方法まで、わかりやすく解説します。

美容専門学校の学費はいくら?

美容専門学校に通うには、どれくらいのお金が必要なのでしょうか。くわしく見ていきましょう。

相場は2年間で300万円前後

美容専門学校の学費は、だいたい1年で150万円くらいです。2年間通うと、全部で300万円前後かかるのが一般的です。

なぜこんなにかかるのかというと、実習の授業がたくさんあるからです。カットやカラーの練習をするために、ハサミやカラー剤、パーマ液など、プロが使う道具をそろえなければなりません。

また、国家試験(美容師免許)に向けた特別な授業もあるので、設備や教材も本格的。これにより、学費が少し高くなってしまいますが、未来の自分への「自己投資」だと思って、しっかり準備していきましょう

専攻によって異なる

学費は、どの分野を学ぶかによって違ってきます。たとえば、美容師を目指すときは、カットやカラー、パーマなど多くの技術を学ぶため、使う道具が多くなり、そのぶん学費がやや高めになる傾向があります。

とはいえ、学校ごとに内容や費用の違いがあるため、専攻選びとあわせて、しっかり学費の内訳もチェックしておくことが大切です。

通信課程・夜間課程の選択肢もある

美容専門学校には、昼間に通う「全日制」だけではなく、通信課程や夜間課程もあります

通信課程は、ふだんは自宅でテキストや動画を使って勉強し、決まった期間だけ学校に通って実習を受けるスタイルです。夜間課程は、夕方から夜にかけて授業を行うため、昼間は仕事やアルバイトができます。

これらは、全日制に比べて学費が安めに設定されていることが多いのがポイントです。

ただし、通信課程や夜間課程は、自分で計画的に勉強を進めたり、体力的にもがんばる必要があるので、向き不向きもあります。

資格受験料などが別途かかるケースも

資格を取得するために別途費用がかかる場合もあります。たとえば、美容師免許を取るためには、国家試験を受ける必要があり、この試験を受けるには、受験料が別に必要になるのです。

また、メイクやネイルの分野でも、民間の資格を取ろうとすると、同じように試験費用がかかることがあります。

学費の中に試験料が含まれている学校もありますが、別途支払うパターンもあるので、パンフレットや学校説明会でしっかり確認しておきましょう。

美容専門学校の学費の内訳

学費の中身についてそれぞれのポイントを押さえておきましょう。

入学金

まず学校に入るときに「入学金」が必要です。これは、学校に名前を登録してもらうためのお金で、だいたい10万〜20万円くらいかかります。

進路が決まったら、入学金の準備も早めにしておきましょう。指定期限日までに納入がない場合は、入学辞退とみなされる場合があるので、忘れないように注意が必要です。

授業料

授業料は、学校に通って授業を受けるためのお金です。1年あたり、およそ80万〜100万円くらいかかります。

美容専門学校は、実習が多い分、どうしてもこれくらいは必要になってきます。「将来なりたい自分」を実現するための大事なお金だと考えましょう。

実習費

実習費は、実際にプロの技術を練習するときにかかるお金です。

たとえば、美容師科ならカットやカラー、ヘアメイク科ならメイクの実習など、実際に手を動かして学ぶ授業で、材料や道具をたくさん使います。

使う道具や材料はどんどん消費されるので、そのぶんの費用が必要になります。本格的な技術を身につけるためには欠かせない、大切な費用です。

諸費用

諸費用には、ハサミやコーム、メイク道具など、自分専用で使う道具の費用が含まれます。

学校によっては、使う道具が決まっていてセットで買わなければいけないこともあるので、パンフレットや説明会などでしっかり確認しておきましょう。

諸費用は授業料に含まれている場合と、含まれていない場合があります。「学費が安い!」と思っても、実は諸費用が別になっていることもあるので、注意が必要です。

学費をサポートする制度や方法

「学費がちょっと心配」そんな場合でも安心してください。奨学金や教育ローンなど、助けてくれる制度がたくさんあります。

奨学金制度(日本学生支援機構・学校独自)

奨学金を利用すると、学費の負担をぐっと軽くすることができます。奨学金には大きく2種類あります。

・貸与型奨学金:卒業後に少しずつ返していくタイプ
・給付型奨学金:返す必要がないタイプ

たとえば、日本学生支援機構(JASSO)が行っている奨学金制度では、成績や家庭の収入状況によって、毎月決まった金額をサポートしてもらえます。貸与型では、利息がないもの(無利子)と、少しだけ利息がつくもの(有利子)があります。

また、美容専門学校によっては、学校独自の奨学金制度を用意しているところもあります。

奨学金には申し込みの時期や、条件(学力・家庭の状況など)があるので、気になる学校のパンフレットや公式サイトで、できるだけ早めにチェックしておくことが大切です。

詳しくは日本学生支援機構のホームページをご確認ください。

奨学金 | JASSO

教育ローン(国の教育ローン・民間ローン)

すぐにまとまった学費を用意するのがむずかしい場合は、教育ローンを利用するという方法もあります。

教育ローンとは、学費などの教育にかかる費用を一時的に借りて、あとからわけて返していくしくみです。たとえば、国が行っている「国の教育ローン(日本政策金融公庫)」のほかに、銀行や信用金庫などが取り扱う民間の教育ローンがあります。

ローンによって条件や返済方法が少しずつ違うので、お家の人とよく話し合って、自分たちに合った無理のないプランを考えることが大切です。

高等教育の修学支援制度

もし家族の収入が一定より少ない場合、授業料の免除や給付金が受けられる「高等教育の修学支援制度」の対象になるかもしれません

対象となる方は入学金や授業料の負担が軽くなるので、自分が対象かどうか、忘れずに確認しておきましょう。

さらに、令和7年度(2025年度)からは、新しい支援も始まりました。多子世帯(兄弟が多い家庭)の学生については、家の収入にかかわらず、大学や専門学校などの授業料・入学金が、国が決めた一定の額まで無償になります。こちらもチェックしておきましょう。

高等教育の修学支援新制度について

美容専門学校の学費についてよくあるQ&A

専門学校の学費で「これってどうなの?」と気になるポイントをまとめました。

入学前にどれくらいのお金が必要?

入学金や授業料として100万円くらいは準備しておく必要があります。早めに目安を立てて、準備しておきましょう

アルバイトしながら通える?

学校や専攻にもよりますが、放課後や休日にアルバイトをしている学生もたくさんいます。

美容室のアシスタントや、コスメショップの店員さんなど、美容に関わるバイトも人気です。ただし学業がいちばん大事なので、バランスをとりながら無理なく働きましょう。

途中でお金が足りなくなったら?

もし途中で学費が足りなくなってしまったら、追加で奨学金を申し込んだり、教育ローンを相談することもできます。まずは早めに学校に相談することが大切です。

美容専門学校の学費はサポート制度をうまく活用しよう

美容専門学校の学費は、年間で100万〜150万円くらいが目安です。奨学金や教育ローンなどのサポート制度をうまく活用すれば、夢への一歩がぐっと近づきます。

東京ベルエポック美容専門学校なら学費サポートも充実しています。なかでも注目なのが「特待生制度」です。

美容の分野に強い興味と熱意があり、本校への入学を希望する人に向けた制度です。特待生に選ばれた場合、初年度の学費の一部が免除されます。

免除された分は返す必要はありません。特待生に選ばれるチャンスは、入学定員の15%以内。選考方法も「実技試験」「筆記試験」「自己PR」の中から、自分に合ったものを選んでチャレンジできます。

「美容の世界で夢を叶えたい!」という気持ちを持っているなら、ぜひこの制度にも挑戦してみましょう。

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